「席倒しても…?」は無駄マナー?近鉄特急「ひのとり」の新車両に関連して
昨日ラジオでこのニュースを聞きました。
座席を倒しても、後ろの席の人には影響がない座席。
これはとても良いと思います。
でも気になったのは、そのラジオ番組での補足説明的な情報。
開発理由が↑の記事にもある通り
「『席を倒して良いですか』と声をかける手間がいらない車両を造りたかった」
という事で、ラジオのアナウンサーが
「最近では無駄マナーなんて呼ばれ方もしている」と言っていた。
これに驚いた。
確かに、ホリエモンこと堀江貴文さんも過去こんな風に呟いていた。
新幹線でいちいち席倒していいかって前の人から言われんのうざい。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2017年10月15日
ホリエモンの主張は「いちいち聞くな」ということなので
「聞かれる側=後ろの席に座っている人」としての意見。
質問されるのがイヤだ、と。
座席を倒すのは権利なんだから、ダメなんて言わない、と
別のツイートで呟いていたのを見たことも。ふむ。
あの「席を倒してもいいですか?」と後ろの人に聞くのは
「席を倒すこと自体」に許可をもらうためではなく、
「今から倒しますけど、今そちら、倒しても大丈夫な状態ですか?」
っていう確認とか「今から倒しますから、気をつけて下さいね」
っていう注意喚起とか、そういう意味合いだと私は思っている。
マナーというより、後ろの人への「配慮」だと思う。
自分が今から影響を与える空間に対して、
自分が「悪い影響を与えないよう事前に確認する」作業だと思う。
だから、倒す時だけじゃなく、リクライニングを戻す時も配慮が必要
だと声を大にして言いたい。
こんなふうに思うのは、私自身、
前の人が予告なくリクライニングを戻した時に
テーブルに置いてた缶コーヒーが勢いよく倒れてしまったから。
倒れた、というより、衝撃で缶がはねた感じに見えた。
ほぼ飲み終わっていたけど、少し残っていた液体が飛び散り、
床に落ちた缶はそのまま転がってしまった。
コーヒーがもっと残ってたら、紙コップだったらどうなってただろうと
ゾッとした。
写真:今住んでる国の電車の1等車の座席テーブルと
無料で配られたコーヒー&小さな菓子パン。
突然前の席のリクライニングが倒れてきて
パソコンのスクリーンと倒れてきた座席がガツンッてなった場面や、
テーブルの上に置いてあったペットボトルが倒れる場面を
目撃したこともある。
「配慮」なので大切なのは
後ろを確認して、後ろの状況に合わせた対応をする事だと思う。
一声かけたらあとは好き勝手に動かして良い、ということではない
と思っている。
誰もいなければ聞かなくてよし。
何も無ければそのまま倒してよし。
人がいるなら、テーブルを広げているか、
テーブルの上に何か乗っているか 等々、
リクライニングを動かしても大丈夫そうかを確認。
そうやって後ろを見て確認した際に、
後ろに座っている人がこちらに気づけば
「席倒します/戻します」という意思表示をする。
大丈夫そうなら、そのままリクライニングを動かしてよし。
でも例えばお弁当を広げていたり、
飲み物の口が空いていたり(紙コップ、缶、ペットボトルの蓋等々)
パソコンやタブレットを広げていたりしたら
そこを配慮してリクライニングを動かす。
或いは、その人に声をかけてその一瞬だけ協力してもらう。
そういう配慮は決して「無駄マナー・謎マナー」ではないと思うし、
「いちいち話しかけて邪魔すんな」と目くじらを立てるホドのこともない、
と私は思うなぁ。。。
むしろ車をバックさせる時や車線変更する時に
目視確認したりウィンカー点滅させるのと同じだと思うなぁ。。。
今回新しく出た「ひのとり」の座席は
そういう配慮がをせずにリクラインイングを動かしても
後ろの人が迷惑を受けることがない、という座席だそうで、
それはそれで良いことだと思います。
飛行機のエコノミー席にも導入をお願いしたいなぁ。