あっちょんぶりけ

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「席倒しても…?」は無駄マナー?近鉄特急「ひのとり」の新車両に関連して

昨日ラジオでこのニュースを聞きました。

座席を倒しても、後ろの席の人には影響がない座席。

これはとても良いと思います。

でも気になったのは、そのラジオ番組での補足説明的な情報。

 

開発理由が↑の記事にもある通り

「『席を倒して良いですか』と声をかける手間がいらない車両を造りたかった」

という事で、ラジオのアナウンサーが

「最近では無駄マナーなんて呼ばれ方もしている」と言っていた。

これに驚いた。

確かに、ホリエモンこと堀江貴文さんも過去こんな風に呟いていた。

 

ホリエモンの主張は「いちいち聞くな」ということなので

「聞かれる側=後ろの席に座っている人」としての意見。

質問されるのがイヤだ、と。

座席を倒すのは権利なんだから、ダメなんて言わない、と

別のツイートで呟いていたのを見たことも。ふむ。

 

あの「席を倒してもいいですか?」と後ろの人に聞くのは

「席を倒すこと自体」に許可をもらうためではなく、

「今から倒しますけど、今そちら、倒しても大丈夫な状態ですか?」

っていう確認とか「今から倒しますから、気をつけて下さいね」

っていう注意喚起とか、そういう意味合いだと私は思っている。

マナーというより、後ろの人への「配慮」だと思う。

自分が今から影響を与える空間に対して、

自分が「悪い影響を与えないよう事前に確認する」作業だと思う。

だから、倒す時だけじゃなく、リクライニングを戻す時も配慮が必要

だと声を大にして言いたい。

 

こんなふうに思うのは、私自身、

前の人が予告なくリクライニングを戻した時に

テーブルに置いてた缶コーヒーが勢いよく倒れてしまったから。

倒れた、というより、衝撃で缶がはねた感じに見えた。

ほぼ飲み終わっていたけど、少し残っていた液体が飛び散り、

床に落ちた缶はそのまま転がってしまった。

コーヒーがもっと残ってたら、紙コップだったらどうなってただろうと

ゾッとした。

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写真:今住んでる国の電車の1等車の座席テーブルと

無料で配られたコーヒー&小さな菓子パン。

 

突然前の席のリクライニングが倒れてきて

パソコンのスクリーンと倒れてきた座席がガツンッてなった場面や、

テーブルの上に置いてあったペットボトルが倒れる場面を

目撃したこともある。

 

「配慮」なので大切なのは

後ろを確認して、後ろの状況に合わせた対応をする事だと思う。

一声かけたらあとは好き勝手に動かして良い、ということではない

と思っている。

誰もいなければ聞かなくてよし。

何も無ければそのまま倒してよし。

人がいるなら、テーブルを広げているか、

テーブルの上に何か乗っているか 等々、

リクライニングを動かしても大丈夫そうかを確認。

そうやって後ろを見て確認した際に、

後ろに座っている人がこちらに気づけば

「席倒します/戻します」という意思表示をする。

大丈夫そうなら、そのままリクライニングを動かしてよし。

でも例えばお弁当を広げていたり、

飲み物の口が空いていたり(紙コップ、缶、ペットボトルの蓋等々)

パソコンやタブレットを広げていたりしたら

そこを配慮してリクライニングを動かす。

或いは、その人に声をかけてその一瞬だけ協力してもらう。

 

そういう配慮は決して「無駄マナー・謎マナー」ではないと思うし、

「いちいち話しかけて邪魔すんな」と目くじらを立てるホドのこともない、

と私は思うなぁ。。。

むしろ車をバックさせる時や車線変更する時に

目視確認したりウィンカー点滅させるのと同じだと思うなぁ。。。

 

今回新しく出た「ひのとり」の座席は

そういう配慮がをせずにリクラインイングを動かしても

後ろの人が迷惑を受けることがない、という座席だそうで、

それはそれで良いことだと思います。

飛行機のエコノミー席にも導入をお願いしたいなぁ。