匂いと記憶…と恋。
何で聞いたか忘れたけど、
何かを覚える時に「五感を活用する」と効果が高くて、
例えば何か単語を覚える時に、ただ字面と意味を覚えるだけよりも、
例えばリンゴだったら、リンゴの実物を見て、匂いを嗅いで、
触って、食べて…と五感を使えば使うほど、記憶は強くなるそうです。
…全部やってたらいくら時間があっても足りないけど、ね。
そんな五感の中でも、1番記憶に残りやすいのが嗅覚で、
なので匂いが絡んだ記憶は、忘れていてもその匂いを嗅いだ瞬間に
思い出したりするんだそうです。
で。今朝。
私の脇をスッと走って追い越していった人から懐かしい独特な匂いがしました。
いわゆる「ワキガ」の匂いです。
ハタチ前くらいの頃、好きな先輩がいました。
その先輩は香ばしいような独特の匂いがしていました。
でも当時の私は何の匂いかわからず、
その匂いは私の中で「大好きな先輩の匂い」として記憶されました。
のちに友達が「先輩はワキガだからそういう匂いがする」と教えてくれたけど、
もうその匂いと先輩とが私の脳内で強く結びついた後だったので、
そして私はその先輩が片想いながら(片想い故に?)大好きだったので、
その匂いに対する感覚は「大好きな先輩の匂い」のまま、
他の認識に上書きされることなく。。。
今朝のその一瞬で、当時のあれこれを思い出しました。
もうその先輩とは20年以上会っていないし、
普段当時の思い出を懐かしんで浸る、なんてことはしてないのだけど、
それでも意外と覚えているものですねぇ。
私にもそういう匂いってあるのかなぁ、元彼でも友達でもいいけど、
「この匂いをかぐとあっちょんを思い出す」っていう匂い。
何か、美味しそうな匂いだといいな、たこ焼きとか。
(この流れでなぜかたこ焼きしか思いつかない…なぜ…)