あっちょんぶりけ

日々の幸せ、心のささくれ、外国語の勉強、レイキなどなど。

ラテン系小さいおじさんーーー笑う門には福来る

新年早々、暗い気持ちになることがあって、

もやもやしながらコンビニに入った。

どこからか、すっとんきょうに高い声で

「いらっしゃいまっせえぇ〜」の声。

え、誰?なにごと?どっから声出してんの??

 

声の主はお菓子コーナーで品出ししている男性店員。

よく見ると日本人ではなく、ラテン系な顔をした小さいおじさん。

自動ドアが開く音がする度、「いらっしゃいまっせえぇ〜」は続く。

なんじゃこりゃ…と思いつつ買い物をしていると

今度は突然陽気な「おはようございます!」

外はとっくに日が暮れて真っ暗なのに。

 

どうやらさっきのラテン系小さいおじさん店員、

顔馴染みのお客さんに挨拶した様子。

品出しを中断し、そのお客さんのためにレジに入る。

「今日はタバコはいいの?」などと陽気な声が聞こえてきた。

私も笑いを堪えながらレジに並び、

ラテン系小さいおじさんに会計をしてもらった。

 

これ以上ないくらいぎこちない営業スマイルを作っているおじさん。

目尻が下がりすぎて顔が崩れそうな、困ったような笑顔で

「ポイントカードは?」等々聞いてくれる。

さっきまでの陽気な感じとはちょっと違うけど

ぎこちないながらも笑顔で接してくれるので

つられて(?)こちらの顔も緩む。

最終的には私、笑っていたと思う。

 

コンビニを出て車を運転しながら、

コンビニに入る前と比べて

だいぶ気持ちが明るくなっていることに気づく。

あのラテン系小さいおじさんのおかげだ。

 

帰り道、運転しながら考えた。

やっぱり笑っているのがいい。

「女は女優。」「顔で笑って心で泣いて。」なんて言葉がある。

その通りだと思いつつも、

「じゃぁ、私の本当の気持ちはどうなるの?

泣きたい時、つらい時、私に本音はどうなるの?

一時的に臭いものに蓋しても、心の中で蓄積されていくよ」とも思う。

誰かに、ありのまんまの自分を受け止めてもらいたいと思う自分がいる。

3歳児のように、そのまんまの自分を抱きしめてもらいたい、

泣きたい時には泣きたい、

そんな自分に寄り添ってくれる人がいたら嬉しい、

そんな風に思う自分もいる。

 

 

でもやっぱり、「笑う門には福来る」なのだ。

誰かに受け止めてもらいたい時は、

自分で自分を受け止めるようにしよう。

…なんて、出来るかどうかわからないけど。

「誰かに甘えたいんだね、おぉヨシヨシ」と

自分で自分をあやしてみよう。

私はおじさんの笑顔で少し元気になった。

だから試しに自分で自分に笑顔を投げかけてみよう。

そういう意味でも、出来る限り笑顔でいよう。

ラテン系小さいおじさん、ありがとう。お仕事頑張ってください。

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