泣きそびれた
今、日本を離れ、自分が今住む国に向かう飛行機の中。
祖父が他界し、通夜葬儀参列のために一時帰国したけれど
コロナ関連で今住む国に戻れなくなる可能性が高くなり、
急遽葬儀を欠席して飛行機に乗った。
通夜に出れたのは良かった。
ただ泣きそびれてしまった。
訃報を聞いてから今まで、まだちゃんと泣いていない。
日本に帰る手配をして、荷造りして、飛行機乗って。
時々ジワッと来たけど
「泣いてる場合じゃない、まだ今じゃない」と思った。
「泣いてもお爺ちゃんは戻らない」と思った。
日本に戻り、寝ているお爺ちゃんの顔を見ても
まだ泣く感じにはならなかった。
老衰、大往生だからみんなの雰囲気も柔らかかったし。
何よりも、これまでの経験から
火葬場での最期のお別れの時に号泣する予定だった
その時は泣く人が多いから、
その時に私も堂々と泣こうと思っていた
泣くのはその時でいい、と思っていた
なのにその機会を逸してしまった。
もーちょっと、おじいちゃーーん
お彼岸とコロナのタイミングで逝っちゃうから
和尚さんが忙しくて、葬儀まで日が空いちゃって
わたし、お葬式に出れなくなっちゃって、
結局私泣けなかったじゃーーん
もーーどーしてくれるのよぉぉ
私を置いてかないでよ
一回どこかでちゃんと泣こう
そうしないと消化不良を起こす気がする