あっちょんぶりけ

日々の幸せ、心のささくれ、外国語の勉強、レイキなどなど。

「マチネの終わりに」映画

祖父が亡くなり、日本に向かうフライトで

観たかった映画を見た

「マチネの終わりに」

福山雅治石田ゆり子の恋愛映画

 


祖父が亡くなったのに…?とも思うけど

頭の中はシンと冷えていて

理性が感情に重い蓋をしている

あと国際便で移動中なので気が張っていた

 


CMで観てとても惹かれて機内上映を楽しみにしていた映画

CMの文言からストーリーは簡単に想像出来たし

ほぼ想像通りの展開

ベタな感じなのに惹かれたのはなぜなのか

 


1つは単純にベタな大人の恋愛風ストーリーに

どっぷり浸かりたかったんだと思う

機内で見る映画は、私だけかもしれないけど

結構ドップリと浸ることが出来る

私は結構な確率で機内で映画を見ながら泣いている

そして周囲に気づかれていないと思っている

実際どうかは不明だけど。

 


あと2つ、惹かれたのは音と温度感

福山雅治が演じるギタリストの曲がとても好みだった

サントラを入手しようとかなり本気で考えているホド。

(私の薄っぺらいボキャブラリーで説明するのは無粋なので控える)

ギターの曲以外に惹かれた音が、ヒトの足音。

最初のコンサート会場エントランスのシーンで

来場客のざわざわした話し声と靴音

なぜかそこに心地よさを感じた

不思議な感覚。

 


「温度感」は服装とも言える。

舞台はパリ、マドリッド、東京、ニューヨーク

2時間で6年を表現していたけど季節は多分全て夏以外。

ブラウス1枚で爽やかに過ごせる、

薄手のジャケットのたたずまいから伝わってくる

いくらでも歩けそうな温度感とか。

ダウンコートや肩に羽織ったストールの質感から感じる

「肌が感じる温かさ=幸せ」みたいな感じとか。

私自身が暑いの苦手なのに常夏暮らしをしているからこそ

夏以外の季節に魅力を感じるのかもしれない

 


映画の中で繰り返し言われていたこと

人は「過去は変わらない」と思いがちだけど

実際未来によって過去は意味が変わる、的なこと。

これは私も普段から大切に思っていること。

過去の出来事が無駄か、失敗か、忘れたいような事か 

それとも成功の元か、あの日があったから今がある、と思うか

ターニングポイントだと思うかは

その後の過ごし方で大きく変わる

自分次第だったり、気の持ちようだったり

過去の事実は変わらないけど

過去の意味は自分次第で変わる